新百合ヶ丘総合病院 リプロダクションセンター
妊娠を希望する女性に対して、神経管閉鎖障害の発症を低減するために厚生労働省は妊娠の1か月以上前から妊娠3か月まで、「栄養補助食品(サプリメント)から1日に0.4mg=400㎍(マイクログラム)の葉酸」を摂ることを推奨しています。このため様々な葉酸サプリが市販されていて、その数は100種類以上にもなります。そこで葉酸サプリの正しい選び方について以下を参考にしていただければと思います。
(内容が「美容成分」とか「野菜」とか「ホルモンバランスを整える」とかしか記載のないもの)
ヨウ素は日本人の多くは十分量、むしろ過剰に摂取している可能性があるため。プラセンタはホルモン作用を持つものであり治療に悪影響が出る可能性がある。
「天然型」葉酸は食事性葉酸と同じく、体内吸収効率が低いためサプリメントとしては推奨されていません。「天然は安全そうだから」という言葉のイメージで選ぶのは避けましょう。
葉酸の吸収にビタミンは不可欠。
売り上げ第一位や、○○金賞などの宣伝に惑わされないように、中身をきちんと確認してから購入するようにしましょう。妊活・妊娠という大切な時期ですから、「天然」「オーガニック」「無添加」という言葉のイメージに惑わされず、会社の信頼性、代表者の信頼性、原材料の信頼性、栄養バランス、配合量をトータル的にチェックして、本当に安心できる葉酸サプリメントをしっかり見極めることが大切です。