体外受精の対象者|体外受精とは
- 体外受精とは
- 胚培養士からのメッセージ
- 体外受精の対象者
- 体外受精のながれ
- 顕微授精について
- 胚盤胞移植法
- 胚凍結と融解胚移植
- 凍結胚の更新手続きについて
- 全胚凍結法
- Artificial Shrinkage 法について
- 二段階移植とSEET法
体外受精の対象者
1.卵管に原因がある場合(卵管因子)
クラミジアなどの感染症や子宮内膜症などによる癒着で両側の卵管が閉塞している場合(その卵管に体液が溜まれば卵管溜水症)、あるいは閉塞していなくても癒着によって卵管の動きが制限されてしまい排卵された卵子を受け取れないピックアップ障害が疑われる場合、子宮外妊娠などで卵管切除の手術を受けられている場合など。
2.精子に原因がある場合(男性因子)
精子の数が少ない(乏精子症)、精子がほとんど動かない(精子無力症)などが適応になります。重症の男性不妊の場合は顕微授精の適応になります。
3.原因がはっきりしない場合(機能性不妊)
タイミング法、人工授精法いずれも妊娠する方の80%以上は5~6回のうちに妊娠されます。もちろんそれ以降に妊娠することもありますが、6回以上行って妊娠に至らない場合は機能性不妊と考えられます。この中には体外受精を行って初めて診断される受精障害や着床障害の方が含まれます。
4.不妊治療を急ぐ必要がある場合
最も多いのは年齢が高い場合です。体外受精の成功率は35歳以上で少し下がり、40歳以上では顕著に低下します。また他施設ですでに不妊治療を十分に行ってこられた方も対象になります。
排卵誘発で卵が採取できれば、特に女性の年齢制限はありませんが、45歳を超えると妊娠・出産の可能性は殆どありません。
(当院の治療可能な年齢は45歳未満とさせていただいております。)